レンズの絞りと撮影倍率が連動するクリックフラッシュレンズだけが成し遂げる性能と信頼性の紹介
電子技術が発達した現在でも、機械的な絞り連動機構でなければ成し得ない口腔内露出制御を特長とします。それは倍率指標環の回転移動に、レンズ絞り連動カムとが内部で連結することで、機械的な適正露出を生み出しています。
撮影倍率環とレンズ絞りがカムを介して連動しています。このため、撮影倍率を1/2倍に設定すると、レンズの絞りがF22相当に自動的にセットされます。他の倍率も同様になります。従って、いつも一定の明るさの写真が撮影できる構造になっています。
等倍から顔面写真(1/10倍)までを一連の操作で行えます
DentalSun DCni 新バージョンでは1.5倍から全身写真まで撮れるようになりました。
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一般的なマクロレンズでは、等倍撮影から無限距離(顔写真含む)までを撮影範囲として作られています。このようなマクロレンズとデジタルカメラを組み合わせ、口腔内写真撮影ができるといいのですが、次のような理由からDentalSun DCniのように、品質が保証された専用システムが必要となりました。
- 一般的マクロレンズの撮影距離では、近過ぎたり、遠過ぎたりしてしまいます。近過ぎる場合は、口唇に接触してしまいます。遠過ぎる場合は、ミラーを持つ手が伸びきってしまいます。又、撮影画像の被写界深度(ピントが合う範囲)が小さくなったり、ボケ写真の増産を誘引してしまいます。
- カメラの内蔵ストロボで口腔内を撮影すると、陰のある画像になってしまいます。そこでリングストロボが使われるようになりました。
- リングストロボは別売となっているため、リングストロボの知識が別途必要になります。
- 明るさや色合い調整が必要になる場合が頻発します。
- 撮影時に、ユニットライトで照明することができない場合が発生します。
- 一般的マクロレンズには、撮影倍率を固定する「クリックストップ」がありません。このため撮影倍率を一定にすることが難しくなってしまいます。
このように、幾つかの課題を克服することが出来た製品こそが、ご使用頂く方々への保証する一律の性能ではないでしょうか。
DentalSun DCni口腔内撮影システムは、誰もが、安心して、ストレスの無い撮影ライフを目指し制作され、そして20年の信頼と実績をお届けしています。
クリックフラッシュレンズの特長である「撮影倍率と絞り機構」の連動は、このような課題を克服するのに欠かせないレンズ設計であることが、ご理解頂ければ幸いです。
全ての部位において鮮明な安定した画像の明暗を確保します
当たり前のように想われることですが、DentalSun DCniはこれを成し遂げることが出来ました。
被写界深度はF32(等倍)と大きく、他の追従を許しません
そのため、ピント合わせの負担が軽くなり、ピンボケの発生を抑えることが可能になりました。このことが撮影時間短縮にも貢献することができます。
DentalSun DCniは前歯部から臼歯部に至るまでのピントを確保できます。
被写界深度が小さいと臼歯部にはボケが発生します。
口腔内撮影にはユニットライトを積極的にご利用頂けます
撮影画像のブレを防ぐことが出来ます
ストロボの発光時間によってブレの発生を抑制することが出来ます。従って、撮影時に撮影者の脇を強く引き締める必要はありません。このためリラックスして撮影に望むことができます。
レンズが持つ高解像度は、繊細に口腔内を再現します
モニター上での「拡大画像のボケ具合」の評価は、高い評価を得ています。撮影画像を拡大することから見えてくる的確な情報確認に貢献します。
海外でも評価の高いリングストロボの発色と性能
① 独自のストロボ設計から緻密に算出された光質は、自然色な色合いを再現することで、高く評価されております。
② 口腔内照明用LEDを装備しました。(D7500仕様は除く)
※ユニットの照明光が届きにくい撮影部位には、便利な機能として評価されています。
③ 発光量が常に一定のマニュアル専用リングストロボです。
※被写体の形状や昼と夜などの撮影環境などに左右されない安定した性能を提供します。
④ 電源安定供給を優先する独自のAC電源ボックスを装備
※電池残量管理や購入費などの経費削減に貢献します。
⑤ 電気的ノイズ除去装置を搭載しています。
※電子画像に悪影響するノイズ(妨害電気)から大切な画像を守るための性能です。
⑥ ストロボ充電時間は1秒以内と最速充電を実現しました。
※口腔内規格写真12枚撮影法を迅速(3分以内)に行うための撮影支援性能です。
⑦ ストロボ発光量を調整する増灯SWを設けています。
※増灯SWは高喫煙者、重度歯周炎で口腔内が暗い場合の撮影に便利です。
また、リングアダプター装着時に使用します。 リングアダプターの詳細はこちら
色合いの選択が豊富です
カスタムメニューから色合いと彩度選択を組み合わせることで20種類以上の色合いを選択することができます。
お好みの色合いを選択する自由度が拡大されます。
※写真はパソコンモニターの色合いにより、実際の色とは異なって見えることがあります。
適切な撮影距離を求めた性能づくり
クリックフラッシュレンズのワーキングディスタンス(撮影距離)
① 等倍 : 約12cm
② 1/1.2倍 : 約15cm
③ 1/2倍 : 約25cm
④ 1/8倍 : 約120cm
⑤ 1/10倍 : 約170cm
※距離測定は、被写体前面とストロボ拡散板の間を実測しています。
ワーキングディスタンスが長い場合の弊害
① 被写界深度が小さく、ボケが際立つ写真
② 腕が伸びきるなどで撮影姿勢が辛い
短い場合の弊害
① 口唇などに接触するなど圧迫感を与える。
② 照明が遮られるためピント合わせが困難となる。
このような事柄から分かることは、適切な撮影距離であるかが重要な性能であることが分かります。
シャッタースピード1/125秒の同調数値の性能
マニュアル露出制御型のDentalSun DCniでは、リングストロボとカメラのシャッタースピードとのタイミングを合わせる「同調数値」が必要です。
その数値が「125」です。1/125秒のスピードは、ストロボ光以外の光の影響を少なくすることができます。
このことは、ユニットライトの照明を積極的に使える理由になっています。
使い易さとは「シンプル」に置き換える工夫を絶え間なく繰り返し、それを的確に提供することができることでしょう
保持力の安定感を増進させるグリップストラップ付き
・それぞれの機種に合わせたオリジナルデザイン
・保持力を支援し、安堵感を提供するのもストラップの役割です。
・グリップによる安定感は、撮影結果の質にも貢献するでしょう。
視度調整機能とファインダー格子線が便利
・撮影者の遠視、近視などを正す視度調整機能付き
撮影者による視度が異なる場合があります。視度調整なしではピント精度に悪影響します。
・ファインダー格子線付き
正中線や咬合平面を合わせるためには便利な機能です。
(但し、機種によっては付属しません)
・ファインダーは明るく大きいため、ピント合わせに有利となります。
歯科臨床に大切なX線フイルムが撮影できる優れもの
X線フイルム観察用装置(ライトボックス)の上にX線フイルムを置きます。ストロボの電源をOFFにしてから撮影します。
撮影条件として
- フイルムの濃度にあわせISO数値を調整します。(ISO数値は800~1000とします)
- シャッタースピードをフイルムの濃度にあわせ調整します。(1/30秒~1/10秒)
さまざまな資料撮影に利用する
シェードテイキング、文献、機械部品、石膏模型、義歯、培養試験片などの撮影を可能にしています。
新製品の「リングアダプター」を使用すると、更に質の高い資料撮影が可能になります。
詳しくはこちら
専用緩衝材と高級アルミケース付き
CCD撮影素子はカメラ内に固定されています。従って、塵や埃を嫌います。CCD撮影素子に塵などが付着すると、全ての画面内に黒点となって観察されます。
カメラへの衝撃を軽減するための専用緩衝材と塵などによる黒点を防ぐためにもケース収納が必要です。